枕木小径の庭

道路から玄関ポーチまでの高さが2メートル以上あり、どの様にアプローチを作るか。また山間の小径のようなアプローチ・階段がご要望でした。

枕木素材で階段を作ることで自然な雰囲気がでてご要望の小径を実現。ただ法面を土で残してしまうと大変不安定になる為、岩を組み合わせ法面を補強しました。岩の合間に草木を入れナチュラルなイメージになりました。

法面の途中に水道メーターなどもあり岩組には大変苦労しました。

ただ、苦労した分ロックガーデンにも迫力が出て見ごたえある庭に変貌しました。

斜面は急ですが草木に囲まれた階段なので安心して上り下り出来るようになりました。

オーナーは草木にもこだわりがありメインツリーとしてヒメシャラを選ばれました。南向きにはなかなか使えない樹種ですが、今回は建物の北側ということで植え込みさせて頂きました。

アプローチ途中にはアオダモ・イロハモミジを配植させて頂きました。枕木の隙間にもタイムやリッピアがはびこる計画。より自然の雰囲気を演出してくれます。

岩が重なり合う部分は大変水はけがよく乾燥するためセダムや奥の方にも根を張れる低木類ゴールドフレームなどを使用しました。

斜面の緑化は水が地表面を流れてしまうので草木を根付かせることが基本的に難しいのですが、このようにロックで水が留まる部分を作ることで草木を定着させることが出来ます。また岩同士がかみ合い法面の補強となる上、迫力がでる。オーナーも大満足なお庭となりました。草木が根付き、岩よりも草木の方が目立つようになれば更に山の雰囲気が出て、オーナーの好みに近づくことと思います。今後が楽しみな現場のひとつです。

 

エリア
名古屋市緑区
施工面積 植栽工事約20㎡
使用植物 ヒメシャラ・アオダモ・ヤマモミジ・リュウキュウバイ・エリゲロン・コムラサキシキブ・ムラサキゴケ・ニューサイラン・タイム・セダム・リッピア・サルビアミクロフィアなど
使用材料 枕木(アプローチ)・グレーストーン