この現場は、実は10年以上前、新築工事の時の植栽を担当させて頂きました。建物のすっきしとしたデザインに合わせ、ヤシ類を植えたいというのがお客様ご希望でした。この地域でも冬場を耐えられるココスヤシを提案し植えさせて頂きました。

一方駐車場後ろのスペースは、ナチュラルに仕上げたいとのご要望でした。以前お住まいの場所で使っておられた石材も利用し、オリーブやハーブを配植しナチュラルに仕上げさせて頂きました。

しかし、お忙しさもあってナチュラルガーデンは10年以上が経過し、草がはびこるスペースとなってしまいました。

改めてご相談があり、再度提案させて頂いたという次第です。草がはびこるスペースは極力防草シートと砂利で覆ってしまい、植栽スペースを最小限にしました。

植栽スペースを最小限にしたものの配置を左奥と右手前にしたので写真のように如何にも全体がガーデニングされているように見えます。

予算の関係で樹木サイズを少し小さくしたのでイメージ図と若干異なりますが、年を重ねるごとに図のような仕上がりになるものと思います。

立水栓は樹脂製の物が建物側面に設置されていました。排水がすぐに詰まってしまうという話もあり、今回、お庭のオブジェとしての役割も兼ねてテラス奥中央に配置させて頂きました。

ぐっと存在感が出たと思います。

お手入がいかに楽になったかはこれからわかることとなるのですが、お引渡しの段階では大変喜んで頂きました。

今回のお客様のように以前造った庭が荒れてしまい、改めて造り直したいというお客様もきっと多いはず。新築のお庭と違い今の草木・お手持ちの材料を如何に上手に利用するかがリガーデンの醍醐味です。

良い提案が出来るよう日々精進したいと思います。