沖縄と言えばやっぱり海。
この日は天気に恵まれ、冬にもかかわらず夏の雰囲気を味わうことができました。
ドライブ途中に寄ったのは万座毛。以前に来たこともあるのですが、石灰岩が削られてできた断崖絶壁の迫力。眼下に広がる透明度の高い海が改めて沖縄を感じさせます。
気になったのは駐車場から万座毛に向かう歩道のスタンプコンクリート。選んでる仕上げが沖縄らしくていいなと思いました。
仕上げの色合いやリリースオイルによる汚しの具合も良く、距離や面積が大きいのに職人さんの頑張りがわかるアプローチでした。絶景よりこっちが気になるも職業病か?
次に寄ったのが世界遺産の勝連城跡。
もちろん城跡なので建物はないものの600年も前にこのような城が築かれたというのは驚きです。自然の断崖を利用した難攻不落の城と言われる勝連城。敵の攻めに対しての死角をなくすため石垣が波を打っているのはわかるのですが、その曲線の美しさたるや。
600年も前にこのデザインを決めたデザイナー。こだわりを持って形にした現場監督。石灰岩なので加工はしやすいとは思いますが隙間なく積み上げた職人のこだわり。600年前の人々のセンスに脱帽です。
今は隙間をモルタルで詰め物をするので施工が早いし、安定もするのですが、石組みだけでこれほどのことをする手間は想像もできません。しかも目的が”敵の攻撃から城を守る”ですからのんびりやってもいられない。
実現場で個人邸の仕事をする中でこのような石組みをすることはなかなかありませんが、少しでもプランに組み込んで自然石の良さを見せたいと思いました。
また、職人さんに煙たがられてもこだわりを伝えて形にする努力を惜しんじゃいけないと考えさせられる見学でした。やっぱり職業病か?
勝連城から車で20分ほど走り、向かったのがぬちまーす製塩ファクトリーが隣接する果報バンタ。
現地の人しか行けない手つかずのビーチと海は言葉にできない奇麗さ。海の水の色ってこんなだっけと目を疑うほどきれい。写真は撮ったものの、実際の綺麗さが写せているかどうか。是非、実際を見ていただきたいです。
少ない日数では回り切れない沖縄。また是非来れたらいいなと思いながら帰路につきました。